個人タクシーでは、まれに変わった個人タクシーもありますが、概ね日本のタクシーは画一的です。
車はクラウンコンフォートやクルーとか、大体決まった車ばかりが走っていますし、内装も同じです。
若干は異なるのかもしれませんが。

その点、台湾は多種多様で、FORD、三菱、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、ベンツ、BMW、そして韓国車もあります。
更に新旧ごちゃ混ぜです。
新しい車とかは、びっくりするぐらい綺麗で、さらに日本でいうところの3ナンバー車だったりして、非常に乗り心地がよいのですが、古いのになると、何世代前のかがわからないサニーとかもあり、これが汚くそして殆どが臭いんです…。

やはり、大きくて新しい車は装備もよく、運転席と助手席のヘッドレストの後ろ側に液晶モニターが１つずつ装着されているものまであり、充実しているなぁと感嘆します。

しかし、それよりもすごいのが、三菱・ランサーとホンダ・シビック系の車です。
なぜかこの種の車はドライバーの趣味が共通しているらしく、まずルームミラーには数珠(？)のようなものがかかっており、ダッシュボード上には仏教的な像(大国様とか)が鎮座していたり、象の像が立っていたり、ブレーキを踏むたびに発光ダイオードがピカピカひかる電飾が施されていたりしています。
その中でも特に驚いたのは、ルームミラーにルームミラー型液晶モニターを被せていたことで、便利なことにそのモニターはナビになっていました、がルームミラーが見えないのですが…、大丈夫？
更に、これは驚きとは異なりますが、DVDプレーヤー搭載車になると、大変親切なことに18禁な映像を放映してくれることもあります…

そんな、自由奔放なタクシーですので、、高速道路での携帯使用は当然のこと、市街地なるとTAXI無線で運ちゃん仲間と楽しくチャットしているよ…
しかも運ちゃん全員、何故か声がでかいので、かなりうるさいです。

それ以外もやりたい放題で、いきなり運ちゃん行き着けの売店に寄ってみたり(缶コーヒーをおごってくれたりもする)、原則禁煙のタクシー車内で、自分がたばこを吸いたいがために、客に煙草を勧めてきたり(全員が断ると、かなり残念そうにたばこを吸うのを諦める)、行き先が2箇所ある場合に行く順序を指定すると、順序の変更を交渉してきたりして、かなり腹が立つしうんざりするし、やる気があるのか？と思ってしまいます。

しかし、こと運転だけはやる気が十分なんですね。

高速道路でちょっと(車２台分ぐらい)でも隙間が開けば100km/h走行で割り込んだり、車は走っているのに、車間距離だけはまるで信号待ちのように短かったり、他のドライバーに全幅の信頼をよせないと出来ない運転ぶりです。
さらに一般道では、原付が山のように走っているのに、まるで見えていないかのような幅寄せ運転をしたり、前の車が遅かったら、カーブで視界が悪いにもかかわらず対向車線から抜いたりと、とりあえず「命がいくつあっても足りない」の意味が大変よくわかりました。


あ、やる気は関係ないか。