台湾にいる、と日本の友達に言うと、大体返ってくるのが「食事が美味しい…」という言葉。
どこでどう間違えたのでしょうか。
そんなに美味しくないですよ…。

好きな人はいるかも知れませんがパクチー(香草)、八角(香辛料)、羊、臭豆腐等、強烈な個性の持ち主が、かなり主役級な働きでがんばっています。
日本にも納豆、クサヤ、フナ寿司(なれ寿司)等、強烈な食品はありますが、日本の場合は脇役、若しくはエキストラ的です(外人からしたら、和食では頻出の味噌の味もヤバイらしいですが…)。
台湾では少なくともパクチーと八角は、絶対に避けて通れませんし、ニンニクもかなり生に近い状態で多用しますので、なれと経験が必要です。

そんな台湾のある和風食堂で定食を頼んだ時のこと、日本と同様にサラダがセットでついてきました。

おお！サラダならば台湾風味にはなり得ないではないか!?
と思って、鉢の中にある野菜を見ると、ドレッシングのかかった形跡はなく、野菜の上には若干茹ですぎたスパゲッティーの様な、白い麺状の物体がのっていました。

ドレッシング云々について、店員に問いただすほどの言語能力がないというのが一番の理由ですが、変な味付けされるぐらいならば、むしろ味付けがないほうが良いと思ったので、そのまま野菜を箸でつまみました。

すると、さきほど野菜の上に載っていたスパゲッティー(と思い込んでいたもの)が、グニュっとつぶれました。

一瞬、「どんだけ茹ですぎとんねん！」と思いましたが、すぐにこれはスパゲッティー以外の何かだという結論に達しました。

なるほど、これは恐らくマヨネーズだ。日本のものとは若干異なるように見えるが。
 

そして、パクっと…


そのときわたしには、再び松田優作が光臨されました


｢なっ、なんぢゃぁこらぁ！？｣


甘い…。

マヨネーズの様ではあるのですが、明らかに砂糖甘いのです。


またかよ、砂糖。
先日のお茶に引き続き…。
何故こんなに砂糖が好きなんだ、台湾人！


一説には、台湾はサトウキビ畑が沢山あった関係で、甘い食品が多いとか。
お茶の経験が全く生かされていなかった、ある休日の昼下がりでした。


もちろん、美味しい食べ物もありますけど。